季節を問わず、体が小さい子供たちにとって、適切な水分補給は非常に大切なことです。
そのため、水筒は外で遊んだり、幼稚園や保育園に通ったり、休日のレジャーに出かける際にも欠かせないアイテムとなります。
水筒にはさまざまな種類があり、価格帯も多岐にわたります。子供の好みも考慮されるため、購入時にはどれを選ぶべきか悩むことも多いかもしれません。
そこで今回は、子供用水筒のバリエーションや特徴、さらに用途に応じた選び方のポイントについて詳しくご紹介していきます。
子供用水筒は、種類が豊富
水筒は、素材、飲み口、開閉方式、容量、重さなど、実に多様なバリエーションがあります。
さらに、保冷・保温機能の有無やストラップの有無も選ぶ際のポイントとして考慮できます。
ここでは、各種類の特徴を詳しく解説します。
水筒の素材と特徴
水筒は主にプラスチック製とステンレス製の2種類に分けられます。
プラスチック製
軽量で、小さな子供でも簡単に扱えるのが特徴です。
価格も比較的リーズナブルなものが多く、手軽に購入しやすいのではないでしょうか。
容量が大きいものでも本体が軽いため、持ち運びも楽で、子供が好きなキャラクターやデザインのものが豊富に取り揃えられています。
ステンレス製
耐久性が高く、保冷・保温機能を兼ね備えています。
季節に応じて氷を入れたり、温かい飲み物を注いだりすることが可能で、好みの温度を保てるのが嬉しいポイントです。
ただし、プラスチック製に比べると重量は約2~3倍になるため、注意が必要です。
飲み口の種類
飲み口は大きく分けて3種類存在します。
コップタイプ
コップに注いで飲むスタイルのため、水筒内の飲み物を清潔に保つことができます。また、温かい飲み物も入れられるため、寒い季節のお出かけにも重宝します。
子供用のコップタイプには、直飲みタイプとコップが付属された2wayタイプが多く、使用するシーンに応じて使い分けることが可能です。
成長して少し大きくなった子供なら、上手に扱えるようになるでしょう。
ストロータイプ
ふたを開けるとシリコン製のストローが出てくるタイプです。
使い方も簡単で、飲み物がこぼれにくく、小さな子供でも外遊びや車内での移動中などに安心して使えます。ただし、唾液や飲み物が水筒の中に逆流する可能性があるため、衛生面やお手入れには注意が必要です。
直飲みタイプ
ふたを開けると筒状の飲み口が現れるタイプです。
飲み口が広めで洗いやすく、メンテナンスも容易です。ペットボトルを飲む感覚で手軽に水分補給ができるのが特徴です。
ただし、このタイプも口に入った飲み物が水筒に逆流しやすいため、衛生面には十分注意が必要です。
年齢に適した容量も大切
前述の通り、子供にとって水筒は水分補給に欠かせない重要な道具です。
容量が不足すると困りますし、逆に多すぎて重いと使いにくくなりますよね。
子供の水分必要量は年齢によって異なるため、適切な容量を見極めることが大切です。
一般的に子供の水分必要量は、
乳児期では150ml/kg、
幼児期では100ml/kg、
学童期では80ml/kgとされています。
実際に使用する子供の体重を考慮して、これらの数値を計算することで必要な水分量を把握できます。
水筒を使用する時間帯や状況を考慮しながら選ぶ際には、
保育園・幼稚園年少である2~3歳くらいの子供には、
300mlから350ml程度の容量が適切だと言えるでしょう。
4歳から6歳の幼児であれば、活動量や体重が増加するため、350mlから500mlのサイズにアップするのが良いでしょう。
小学生になると活動時間が長くなり、体格も大きくなるため、500mlから1000mlの容量が求められます。
ただし、低学年のうちは体が小さいため、500mlから600mlのものを選ぶと良いでしょう。
お手入れが簡単なもの・スペアパーツも重要
除菌や漂白
子供が使うものだからこそ、清潔で衛生的に保ちたいですね。
しかし、水筒は食器や調理器具のように簡単にスポンジで洗うことができないため、少し手間がかかる場合があります。
最近ではスプレー式の洗剤なども登場し、細かいパーツも洗いやすくなっています。
それでも、水筒のパーツを外すだけでも一苦労だと感じたことはないでしょうか?日常的に使うアイテムなので、洗う側にとって使いやすいものが望ましいです。
購入時には、これらのお手入れのしやすさも確認しておくと良いでしょう。
注意が必要なのは、まな板やコップなどのキッチン用の塩素系漂白剤です。これらはステンレス製ボトルにはほとんど使用できません。
対照的に、酸素系漂白剤はプラスチックの黄ばみやシリコンストローの汚れ、ステンレスボトルの除菌などに利用できるため、併せて用意しておくととても便利です。
スペアーパーツ
ストローやパッキン、注ぎ口ユニット、ストラップ、コップなどは消耗品です。
これらの部品が簡単に手に入るかどうかの確認も大切です。
日本の大手メーカーの製品であれば、比較的安価にそれぞれのパーツを入手できることが多いですが、海外製のスタイリッシュな商品では、一部パーツが手に入りにくい場合もあります。
子供もママも喜ぶ おすすめ水筒
Thermo mug アニマルボトルシリーズ
容量380mlのステンレス製で、かわいい動物の口元を開けるとストローの飲み口が現れます。
ストラップ付きのボトルホルダーは洗濯可能で、種類も豊富です。保育園や幼稚園など、初めての水筒にぴったりな、容量、軽さ、可愛らしさを兼ね備えたおすすめのシリーズです。
スケーター プラスチック 直飲みタイプ
容量480mlで、本体は150グラムと軽量なため、大量に水分補給が必要な時でも小さな子供が扱いやすいシリーズです。
子供が大好きなキャラクターのデザインも豊富に揃っており、きっとお気に入りの柄が見つかることでしょう。
価格も手頃であり、本体以外のパーツも全てスペアとして購入可能です。
さらに、食洗機対応であるため、毎日の手入れも楽にできる点も嬉しいポイントです。
TAKEYA(タケヤフラスク)GO CUP シリーズ
容量は400ml、520ml、700mlの3種類あり、年齢や用途に応じて選べます。
2wayタイプで、美しい色合いとシンプルなデザインは飽きが来ず、長く使用できるアイテムとなるでしょう。
ハンドルと取り外し可能なショルダーも付いており、持ち運びのスタイルも多様に対応しています。
CAPTAIN STAG HDダイレクトドリンクボトル 1000ml
こちらの一番の魅力は、スポーツドリンクにも対応している点です。
保冷性能が高く、アウトドアや夏のレジャー、スポーツ活動に最適なシリーズです。
直飲みタイプの開閉も片手で簡単にできるため、迅速な水分補給が可能です。
ショルダーストラップは付いていないため、カバンやリュックに入れて持ち運ぶスタイルですが、小学校高学年の子供には、斜めにかけるよりもこの方が好まれるかもしれません。
子供の目線で使いやすいものを
結論として、子供用水筒で絶対に避けるべきアイテムは存在しません。
しかしながら、長く使用するために小さな子供に対して大きすぎる水筒を選んだり、まだペットボトルを上手に使えない子供に直飲みタイプを選ぶと、結果的に一人で水分を補給できなくなってしまうこともあります。
重要なのは、まず年齢に応じた容量や飲み口のタイプを選ぶことです。
次に、どのような季節や場面で使うことが多いかを考慮し、素材や保冷機能、ストラップの有無などを検討してみると良いでしょう。
さらに、子供の興味や好きなキャラクター、色合いなども考慮に入れ、選ぶことができれば理想的です。
最後に、価格やお手入れのしやすさについても、皆さんの納得のいく範囲で考えてみてください。
毎日使うものであるがゆえに、それぞれの特徴を理解し、子供自身が使いやすく気に入るものを、清潔かつ安全に持たせてあげることができれば嬉しいですね。