
育児という“仕事”に没頭しすぎて、
そのせいで、心の中にストレスが溜まり、どうしようもない状況に陥ることがあります。
こうした密室育児の状態は、風通しを良くすることで改善していく必要があるのです。
自分を責めたり、我慢を重ねすぎたりすると、
無理を続けることになり、
心身ともに疲弊する結果を招くことになってしまいます。
密室育児の負のスパイラルを断ち切り、
本来の生き生きとした自分を取り戻すために、どのような方法があるのか、一緒に考えていきましょう。
育児や人間関係における重石となる密室環境

子どもを育てる責任を、
自分だけで全うしなければならないというプレッシャーは、
密室育児に追い込まれる要因の一つと考えられます。
限られた空間での人間関係は、
メンタルの安定を保つことが難しくなり、
ストレスがどんどん蓄積されていくのです。
特に育児期間中は、社会から取り残されているかのような
孤独感を抱えやすく、さまざまな困難や不安に直面しても、
助けを求めることができず、自己完結してしまうことが多いのです。
かわいらしい子どもに振り回される日々の中で、
心配や気苦労、困惑が増え、
そのすべてを一人で抱え込むことは、
疲れ果てても不思議ではありません。
生まれた赤ちゃんは、
親とは異なる独立した存在であり、全力で自己主張をする
未熟な存在であることを再認識してみてください。
どれだけ愛情を注いでも、
一人で育児や介護を行うことは、相当な負担を伴います。
特に几帳面で真面目な方ほど、
自分の不甲斐なさを感じてしまうことが多いようです。
その「しんどい」という感情は、
決してあなた自身が悪いからではありません。
愛情や親としての自覚、
さらには我慢が足りないわけでもないのです。
多くの親たちが、
同じように行き詰まりを感じています。
自分の辛さや苦しみを、
思い切って誰かに話してみることはどうでしょうか?
密室は心の閉鎖!しんどい気持ちに外気浴を!

閉ざされた環境や、
同じ日々の繰り返しには、気分をリフレッシュすることが不可欠です。
心が疲れ果てる前に、
新鮮な外の空気を積極的に取り入れることが重要です。
親や病人の介護も育児と同じように、
密室環境に陥ることがあります。
閉鎖的な空間での人間関係も同様で、
密室介護にも限界があります。
親であれ我が子であれ、
1対1の育児や介護は、心が行き詰まり、
追い詰められてしまうことが多いのです。
目が離せず、常に細心の注意を払う
気を抜けない日常を送っていると、
つい自分のことをおろそかにし、
必要なケアにも気づけなくなってしまいます。
外の世界に触れず、
他の誰とも接触せず、
育児以外のことを何も考えない、
そんな状態になってはいませんか?
密室の中のものでやり繰りして、
酸欠になる前に、ぜひ窓を開けてみてください。
人と会って心の窓を開放したり、
インターネットを使って情報の窓を開いたり、
お部屋の窓を開けることも、非常に良い方法です。
密室育児から抜け出すための第一歩は、外気浴です。
密室に新鮮なものを取り入れ、
煮詰まった気持ちの濃度を薄めてみてください。
密室育児で孤独に陥る現代のサイクル

では、なぜ密室育児という状況に、
追い込まれてしまうのでしょうか。
親子が社会から孤立してしまう
状況について、考えてみましょう。
核家族化や未婚出産、少子化問題、
高齢化社会など、挙げればきりがないほど
さまざまな理由が存在しています。
2世帯や3世帯が同居できる環境は、
現在の時代には非常に少なく、皆で赤ちゃんを迎え、
育児に参加することはほとんどありません。
祖父母の世代は、まだまだ
アクティブに活動できる年齢であり、
孫の世話に専念する人は少なく、多くは仕事を持っていたり、自分自身の生活を楽しんでいます。
家族が一緒に育児に参加できる体制が整っておらず、
手を貸してくれる余裕のある人を
見つけるのも難しいため、
孤立した育児環境が広がっているようです。
高齢化社会において、高齢者が増えている一方で、
活発な高齢者はまだ働いており、
育児の大先輩たちは忙しい日々を送っています。
さらに、「昔は自分ひとりで苦労して育てたのだから、
親になったら誰もが当然できるはず」という声があると、
弱音を吐く場所すら見つからないことがあるのです。
しかし、安心してください。そんな時代だからこそ、
助けてくれる場所が存在します。
同じ気持ちや、似たような状況にいる人々の声に耳を傾けてみましょう。
密室を我慢しないで!育児の拠り所を見つけよう!

密室育児にならないように、子どもとの毎日を
風通しの良い状態に保つことは、非常に重要です。
外からの声を聞き、情報を取り入れることで、
心の内を発信するための通風孔を
見つけることができるかもしれません。
塞ぎ込んで辛い時には、
外に出て人と接するのが面倒に感じることもあるでしょう。
そんな時には、SNSなどの窓を開いてみるのはいかがでしょうか。
育児に関する基本的な相談ができる公式サイトや、
本音や愚痴を気軽に語れる掲示板など、
さまざまなタイプの窓が存在します。
かけてほしい言葉や、届けたい言葉が
見つかるかもしれません。
コミュニケーションは強力な力を持ちます。
ぜひお試しください!
以下に参考サイトを記載しておきますので、
ちょっとした息抜きに訪れてみてくださいね。
【ピジョン育児相談】公式サイト

【育児の愚痴吐き場】掲示板ミクル

→「共働き夫婦必見!子育てに仕事に追われる夫婦が、今を乗り越えるために」の記事はこちら。ぜひご覧ください!