
離乳食後期は、通常、生後9ヶ月から11ヶ月頃に該当します。
この時期においては、中期に行っていた2回食から、
1日3回の食事へと段階的に移行していく時期です。
離乳食後期は「カミカミ期」とも称され、
おかゆも5倍がゆに進化し、バナナ程度の固さを持つ食材も食べられるようになります。
この時期は「つぶす」ことができるため、形のある食材を
歯茎で噛む練習をするための重要な段階となります。
さらに、赤ちゃん自身が自ら食べたいという意欲が芽生えるため、
手でつかんで食べる「手づかみ食べ」を徐々に始めることになります。
中期に比べて食べられる食材が大幅に増え、
しょうゆなどの調味料を少量使えるようにもなります。
3回食が定着することで、家族全員が同じ時間に食事を共にする機会が増え、
食事を楽しむことができるようになります。
離乳食後期の手づかみ、カミカミ期とは?

3回食は、朝、昼、夕と、大人と同じ食事の時間に合わせることが可能になります。
ただし、3回食になったからといっても、母乳やミルクは依然として必要ですので、
食事の後に飲ませてあげると良いでしょう。
食べる量が増加してくると、母乳やミルクの量は自然に減少していきますので、
赤ちゃんの様子をしっかり観察しながら適切に調整してあげることが大切です。
カミカミ期に入ると、大人の食事から取り分けることも可能になってきます。
家族の食事の味付けを行う前のものや、薄味のものを取り分けて、
食材のバリエーションを増やしたり、様々な味や料理に挑戦してみると良いでしょう。
また、離乳食後期には、赤身の魚や青魚、赤身肉、海藻なども食べられるようになります。
離乳食後期のつかみ食べは必要?それはなんで?

離乳食後期に突入すると、赤ちゃんは自ら手を伸ばして
食べ物を口に運ぶようになります。
手を伸ばすようになったら、「つかみ食べ」が始まるサインです。
この「つかみ食べ」は、赤ちゃんの成長において非常に重要な役割を果たすと考えられています。
赤ちゃんは舐めることで感触を学んできましたが、
この頃になると、指先を使って様々なことを学び始めます。
手で触れることで、あたたかさややわらかさ、べたべたする感触、
さらには物が落ちるといった体験を通じて、五感を使った学習が進むのです。
また、食事をつかんで食べることもこの学習の一環であり、発育過程の重要な部分となっています。
しかし、ママにとっては大変なことも多々あるでしょう…。
私自身もこの時期の子供の食事は非常にぐちゃぐちゃで、
手や服、床が食べこぼしや汚れで大変な状態になりました。
また、ご飯で遊んでしまって、食事の時間が楽しめないことも何度もあり、
その結果、イライラしてしまうこともありました。
つかみ食べを始めた際には、床や衣類の汚れ対策を講じることをお勧めします。
椅子の下には新聞紙やレジャーシートを敷くと良いでしょう。
新聞紙は汚れたらそのまま捨てられるため、後片付けが非常に楽になります。
レジャーシートであれば、水拭きや水洗いが可能なので、掃除も簡単です。
また、服の汚れ対策には袖付きエプロンを着せるのが非常に効果的です。
床や服が汚れることで、ママも大変な思いをし、食事の時間を辛く感じることもありますよね。
汚れても大丈夫な対策を講じておくことで、
気持ちも少し楽になり、イライラも軽減されるでしょう。
離乳食後期の手づかみ食べにおすすめの食材、メニュー
手づかみしやすい食材や料理を選ぶことも、汚れを防ぐための一つの方法です。
大根やさつまいも、にんじんなどの野菜をスティック状に切ると、
赤ちゃんがつかみやすく、ママにとっても調理が簡単になります。
また、だし汁で煮るとさらに美味しくなるので、ぜひ試してみてください。
食パンや蒸しパン、おやき、ハンバーグなども、手づかみ食べに非常に適した食材です。
ここでいくつか手づかみにおすすめのレシピをご紹介します。
フレンチトースト
食パン 1/2枚
豆乳(調乳したミルク) 40ml
バター 少量
卵を使用しないフレンチトーストなので、
アレルギーのあるお子さんでも安心して食べることができます。
細長く切った食パンを液に浸して焼くので、手づかみがしやすいです。
粉ミルクの代わりに、鉄分を意識してフォローアップミルクを使って作るのも良いでしょう。
レンジでできる蒸しパン
ホットケーキミックス 大さじ4
水(牛乳や調乳したミルク) 大さじ2
ほうれん草、にんじんなどの野菜 小2程度
ホットケーキミックスを用いて、電子レンジで簡単に作れる蒸しパンです。
材料を混ぜて、電子レンジで加熱するだけで完成するため、非常に手軽に作れます。
作る際に、ほうれん草やにんじんなどの
野菜を混ぜ込むことで、栄養価もさらにアップさせることができます。
かぼちゃのおやき
かぼちゃ 100g
豆乳 50㏄
片栗粉 大さじ1程度
ペースト状にしたかぼちゃと片栗粉、豆乳を混ぜ合わせて、
フライパンで焼くだけで完成するおやきです。
かぼちゃだけでなく、にんじんやさつまいもを混ぜるのもおすすめです。
離乳食後期は、ほとんどの食事がつかみ食べになるでしょう。
手づかみ食べがしやすい食材やメニューを食事に取り入れて、
楽しい食事の時間を過ごしたいですね。
離乳食後期の手づかみ食べ まとめ
離乳食後期では、食べられる食材が大幅に増加することが大きな特徴です。
多様な食材やメニューを楽しむことができるようになるのは、
ママにとっても嬉しいポイントです。
しかし、食材をぐちゃぐちゃにしたり、落としたり、
食べ物で遊ぶようになることもあり、時には大変だと感じることもあるでしょう。
また、順調に食べていたのに突然食事を拒否することもあるかもしれません。
離乳食の目的は「食事を楽しむこと」「食事が楽しいものであること」を教えることが非常に重要です。
3回食が実現すると、家族全員で共に食事を楽しむ機会が増えるので、
皆で楽しい食事の時間を過ごしたいですね。
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