家の中を整然と片付けたいと思うとき、スタイリッシュな収納方法に対して強い憧れを抱くことが多いのではないでしょうか。そのため、収納アイテムをまず最初に手に入れようと考える方もいるかもしれません。
しかし、このような考えから収納アイテムを購入すると、実際には片付けがかえって難しくなったり、部屋が散らかってしまう危険性があることをしっかりと認識しておく必要があります。
このセクションでは、避けるべき収納アイテムをいくつかご紹介し、それぞれのデメリットを詳しく説明していきます。
さらに、特別な場所で非常に役立つ収納アイテムについても触れるので、ぜひ参考にしてみてください。
買ってはいけない収納アイテム3選
1.使い勝手の悪い収納ケース
収納アイテムの中でも特に一般的に見られるのが収納ケースですが、蓋付きのものを選ぶことはあまり推奨できません。
一見すると、蓋があることで中に入れたものが埃から守られる上、重ねて収納することでスペースを有効に活用できるようにも思えます。しかし、実際には片付ける際に毎回蓋を開け閉めしなければならず、その動作が増えることで面倒に感じることが多くなります。また、重ねて収納する場合、一番下にある収納ケースを取り出すためには上にあるケースを移動させなければならず、これもまた手間がかかる要因となります。
見た目を美しく保つために「見せない収納」にこだわると、逆に片付けが難しくなり、本来の目的であるスッキリとした空間作りから遠ざかる可能性が高まります。
2.仕切りのある収納アイテム
最初から仕切りが設けられている収納アイテムは、ミニマリストの方など物を少なくしている人には適しているかもしれません。100均で手に入るハンカチスタンドや、レトルト食品を仕切って収納できる仕切りケースは話題にもなっています。
仕切り分だけしか物を持たないのであれば、確かにすっきりと片付くかもしれませんが、実際には仕切りに従って収納するのが面倒になり、結果的に上に物を積み重ねてしまうことが多くなります。この場合、最初から仕切りのない通常のボックスに入れておいた方が、はるかに効率的で取り出しやすいかもしれません。
スッキリした片付けには向いているアイテムですが、物が多い家庭やストックを持ちたい方には不向きと言えるでしょう。
3.見た目にこだわった収納アイテム
収納に加えて部屋をおしゃれに見せることができるのであれば、まさに一石二鳥です。しかし、見た目に過度にこだわりすぎてしまい、収納力が不足してしまっては本末転倒です。
デザイン性が高いものの、中身が見えるガラスのケースや、収納スペースが限られた小さなボックス、収納付きスツールなどは、部屋のスペースに応じて良い選択かもしれません。
しかし、特に目的もなく「収納部分もあるし、部屋を飾るのにちょうど良い」と安易に購入してしまうと、必要なものが収まらなかったり、何を収納していたのかを忘れてしまう危険性も考慮する必要があります。その結果、ただのインテリアアイテムになってしまうことに注意が必要です。
使う場所によっては役立つ収納アイテム
無駄に収納アイテムを増やすことは推奨できませんが、特に冷蔵庫の収納に関しては取り入れることで大きなメリットがあります。
100均やニトリ、無印良品などで手に入る透明の冷蔵庫用引き出しケースは非常に便利なアイテムです。
冷蔵庫内を整理整頓するのに役立つだけでなく、使用するものごとに仕分けができ、まとめておくことで何があるのか一目で把握できるため、無駄な買い物を減らす助けにもなります。
もう一つのおすすめは、子供のおもちゃをまとめるためのボックスやかごなどです。
おもちゃに合わせたボックスを用意しておくことで、子供が自発的に片付けやすい環境が整い、簡単に放り込むだけでもすっきりとした印象を与えることができます。
収納術とは断捨離から始まるもの
収納アイテムを購入する前に重要なことは、どの場所をどのように片付けたいのかをまずは自分自身で整理して考えることです。
その上で、不要になったものから片付けることの重要性を実感することが大切です。
収納アイテムを手に入れれば、収納スペースは確かに広がります。
しかし、それに伴い余計な荷物を溜め込んだり、新しい収納アイテムを収納するためのスペースも確保しなければならなくなることを忘れないでください。
せっかく部屋を片付けたいと考えているのであれば、まずは自分の生活スタイルに合わせて、本当に必要なものとそうでないものを見極めることから始めてみてください。
その結果、あなたにとって本当に必要な収納アイテムが見つかることでしょう。
不要なものを手放すことで心の整理にもつながり、これこそが真の収納術だと信じています。
いかがでしたでしょうか。
収納アイテムは、私たちの生活において必要不可欠なものであることは疑う余地がありませんが、焦って購入する前にまずは冷静に考えることが重要です。
そして、自分に合った片付け方や収納アイテムを選んでみてくださいね。