
梅雨の季節が訪れると、
色とりどりの美しい紫陽花が咲き誇ります。
実は、そんな紫陽花は自宅でも意外と簡単に育てることができるのです。
紫陽花は鉢植えで育てるのが簡単で、
スペースが限られている場所でも問題なく育てられますが、
そのためには育て方や必要な肥料について正しく理解することがとても重要です。
そこで今回は、自宅で紫陽花を育てるために必要なアイテムや方法
さらに肥料の使い方、注意すべき病気や害虫についても詳しく解説します。
加えて、鉢植え選びのポイントもお伝えしますので、
この記事を参考にして、今年から自宅で美しい
紫陽花を楽しんでみてください!
紫陽花を鉢植えで育てるために必要なものは?時期や育て方についても解説!

紫陽花とはどんな花なのか?
紫陽花は5月から7月の梅雨の時期に
最も見ごろを迎える花です。一般的に花とされている部分は装飾花で、
実際には葉が変化して形成された
萼という中性花なのです。
中央には小さな両性花があり、
雄しべが10本、雌しべが3〜4本存在しています。
紫陽花は品種によって土の成分が影響し、色が変わります。
酸性の土壌になると青色に、アルカリ性の土壌では赤色に変わるのです。
紫陽花を育てるために必要なアイテム
紫陽花を鉢植えで育てる際に必要なアイテムは、
- 紫陽花の苗木
- 植木鉢
- 園芸スコップ
- 用土
- 肥料
- 鉢底石
以上のものになります。
紫陽花を購入する時期と育て方について
紫陽花の苗は一年中購入することができますが、
苗を植えるのに適した時期は3月から4月、または
9月頃となりますので、
春または秋に準備することをおすすめします。
苗を選ぶ際のポイントは、
- 蕾がしっかりとしていること
- 枝が太く、しっかりしていること
- 葉がツヤツヤで硬いこと
これらのポイントを確認して選ぶようにしましょう。
苗を準備したら、いよいよ苗植えを行います。
まず、植木鉢の底に鉢底石を敷き、その後鉢の
半分ほどまで土を入れ、
苗をポッドから取り出し、
軽く根をほぐします。
苗を鉢に配置したら、
周囲に土を入れて苗をしっかりと固定し、これで植え付けが完了です。
紫陽花の育て方
紫陽花は乾燥に非常に敏感な植物ですので、
水やりがとても重要になってきます。
鉢植えの場合、土の量が少ないため、
保水力も低くなりますので、
土の表面が乾いているときはたっぷりと水を与えましょう。
また、紫陽花は日光を好む植物です。
1日のうち半分程度は日当たりの良い場所に
置いてあげるのが理想ですが、
その際もやはり、乾燥に気をつける必要があります。
紫陽花を育てるための肥料のやり方や量は?注意するべき病気や害虫について

紫陽花を育てる際には、
肥料についてしっかりと理解しておく必要があります。
紫陽花は、肥料や土の成分によって
色に変化が生じるため、
希望する色に合わせて、
酸性かアルカリ性かを調整する必要があります。
肥料は、しっかりと調査を行った上で選ぶことが大切です。
肥料のやり方や量について
肥料は基本的に、冬と苗植えの際、
花が咲いた後にも施すことが推奨されます。
効果が長持ちする
緩効性の肥料が特におすすめですが、
置き型でも液体肥料でもどちらでも問題ありません。
液体肥料の場合は、2週間ごとに使用することを目安にすると良いでしょう。
色分けの方法について
青色の紫陽花を育てたい場合、
酸性に傾けるため、
ピートモスや鹿沼土を
加えることが推奨されます。
ただし、ピートモスを多く入れすぎると、
保水性が過剰になり、
根腐れの原因になる恐れがあります。
鹿沼土は逆に水はけが良くなりすぎてしまいます。
両者を適切にバランスよく配合することが大切です。
赤色の紫陽花を育てたい場合には、
アルカリ性に傾けるために、
赤玉土や腐葉土で土を作り、
苦土石灰を混ぜるのが良いでしょう。
また、アルカリ性の成分が含まれた肥料も市販されており、
それを活用することが最もおすすめです。
市販の培養土の中には、
紫陽花専用のものがあり、
初めから必要な成分が配合された商品も多いので、
最初はそのような配合済みのもので育てるのも良い選択です。
また、品種によっては、
土の酸性度を変えても
色に影響を及ぼさないものもありますので、
事前に調べておくことをお勧めします。
注意が必要な病気や害虫について
紫陽花は病気にかかることが少ない植物ですが、
過度の加湿が続くと雑菌が繁殖し、
黒点病や炭そ病に感染する可能性があります。
葉や茎に黒や淡褐色の斑点が見られた際は、
病気の可能性が考えられるため、
その部分を切り取り、殺菌剤を散布することが重要です。
さらに、葉や茎に白いカビが生えるうどんこ病
も紫陽花で見られる病気なので、特に注意が必要です。
害虫としては、紫陽花の天敵となる
カミキリムシやアブラムシが存在します。
カミキリムシの幼虫は茎の内部を食い荒らすため、
見つけ次第早めに排除し、
穴が開いた茎は取り除くようにしましょう。
アブラムシの場合は、霧吹きで
牛乳を噴霧することで撃退することができます。
紫陽花を植え替えるための植木鉢はどうやって選ぶ?選ぶポイントについて!

紫陽花の植木鉢を選ぶ際のポイントは、
- 苗ポットよりも一回り大きいもの
- 丸くて深めの形状のもの
- 土鉢であること
- 釉薬が施されていること
これらのポイントを意識して選ぶことを強くおすすめします。
紫陽花は根を斜め横に広げる特性があるため、
丸くて深い鉢が適しており、
特に保水性が高く通気性に優れた駄温鉢が推奨されます。
釉薬が施されている鉢も、
保水性に優れているため紫陽花に適しています。
ただし、プラスチック製の鉢は、
保水性が高すぎて根腐れのリスクがある
ため、できるだけ避けた方が良いでしょう。
紫陽花は選ぶ鉢によって、
印象が大きく変わりますので、
置く場所やイメージに合わせて、
植木鉢のデザインや高さを選ぶのも楽しみの一つです。
また、紫陽花の成長に合わせて
植木鉢を大きくすることで、
紫陽花自体にボリュームが出て、
より華やかな印象を与えることができますよ!
まとめ

紫陽花は意外にも育てやすく、
お手入れも簡単なため、
初心者にも非常に適した植物です。
鉢植えにすることで、
マンションなどの限られたスペースでも育てることができ、
ジメジメとした梅雨の時期も紫陽花があれば、
楽しく過ごすことができるでしょう。
最近ではプレゼントとしても人気があり、
インテリアとしてもお部屋の雰囲気を
一気に華やかに彩ってくれるため、
贈り物として受け取るのも嬉しい植物ですね!
種類によってもさまざまな違いがあるので、
ぜひ多様な紫陽花に
挑戦してみてはいかがでしょうか?
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