
日々、コロナウィルスに関する情報が絶えず報道されています。
その中でも、志村けんさんや岡江久美子さんの
訃報は非常に衝撃的であり、多くの人々がその現実を受け止めきれていない状態ではないでしょうか。
東京都内のみならず、大都市から地方にかけて感染が広まり、
その終息の兆しが全く見えない状況が続いています。
このような状況の中で、国や自治体は
個人の外出自粛や飲食店等への
営業自粛の要請を行っています。
さらに、政府からは緊急事態宣言が発表され、
人々は最小限の外出に限らざるを得ない状況に追い込まれました。
その結果、資金繰りが厳しい個人経営の店舗や、
日雇いやフリーランスとして働く人々にとっては、
非常に厳しい経済状況が続くことになりました。
この深刻な事態を真剣に受け止めた政府は、
「国民一律10万円の給付金」という措置を講じることを決定しました。
この決定には長い時間を要したため、
すでに疲弊している人々にとっては、待ち望んでいた救済策となったことでしょう。
しかし、そもそも10万円という金額は本当に妥当なのでしょうか?
また、このお金はどのように活用すべきなのでしょうか?
様々なシナリオを考慮しながら、実際に当てはめてみることが重要です。
10万円給付に至るまでの経緯

そもそも、コロナウィルスに関する報道が始まったのは、
2月初めの「ダイヤモンド・プリンセス号」での感染拡大がそのきっかけとなりました。
もしこの時点で適切な感染拡大防止策が講じられていれば、
ここまで大きな騒動にはならなかったかもしれませんが、結果的に後の祭りとなってしまいました。
その後、政府はこのような状況を受けて、
「仕方なく」10万円を一律に給付するという決定を下したのです。
10万円給付に至るまでには、「和牛券」や「お魚券」、
さらには「条件付き一世帯30万円給付」などの案が検討されていました。
そしていつの間にか「一住所にマスク2枚」という状況になり、
その結果、野党や国民が一斉に声を上げることとなりました。
給付決定までに政府が迅速に動かなかったのは少し残念ですが、
一ヶ月遅れて、ようやく安心できる状況が整ったのではないでしょうか。
結局リターンする可能性の高い給付金

さて、富裕層も貧困層も一律に10万円が支給されるため、
その使用方法は非常に多様であることが予想されます。
ここでは一つのモデルケースとして、
電車が通っていない地方に住む4人家族の住宅を考慮してみましょう。
給付金が振り込まれる頃には、
土地にかかる「固定資産税」や
車を所有している場合の「重量税」が
重くのしかかってくることになります。
仕事が減少し、残業ができなくなったため、
振り込まれる給料が以前よりもかなり
少なくなってしまった方も多いのではないでしょうか。
このように、日常生活だけでなく、
趣味や娯楽にお金を使うことができない家庭も、
重税や保険料の支払いによって
給付金が消えてしまう可能性が非常に高いです。
税金に着目すると、税金は
最終的に国に戻るお金であることは明らかです。
したがって、このケースでは…。
大人2人、子供2人の世帯が
一戸建てを所有し、車が2台ある場合、
一律10万円の給付で
合計40万円の給付金が受け取れることになります。
しかし、この時期にかかる税金として
・固定資産税(8万円)
・重量税(3.5万円×2台)
合計:15万円が最初に消えてしまうのです。
この2つの税金を給付金から引くと、
・給付金40万円−上記15万円=25万円
残った25万円で日常生活に必要なものを購入したり、保険料の支払いを行ったりすると、すべてに消費税が
10%かかるため、2.5万円分が税金として支出されることになります。
残金からさらに消費税を引きます。
・15万円+2.5万円=17.5万円
最終的に、政府から支給されたお金の
43%が税金として国に戻ることになるのです。
これはあくまで一例であり、
消費税だけを考慮しても、
給付金の10%は必ず国へ戻ることになります。
結果として実質的には、
9万円分の給付となるのです。
この事実を考えると、給付金を出すまでの政府の対応がいかに遅かったかが理解できるでしょう。
給付金の活用案を考えてみよう

とはいえ、上記の例でも17万円以上は
一世帯で自由に使える金額となるため、
有効に活用したいところです。
もちろん、日々の生活費に消えてしまうこともあるでしょうし、
一概に自由に使えるとは限りませんが、
それでも「有効に」使うためには、
以下のような使い方はいかがでしょうか?
・給食や結婚式場の余剰品を購入する
→これだけではありませんが、
学校関係や冠婚葬祭の業界は非常に厳しい状況に直面しています。
完全に救うことは難しいかもしれませんが、
少しでも支援できる方法として、
廃棄せざるを得なくなった給食の余剰や引き出物などを
購入することが考えられます。
廃棄ロスを減らすだけでなく、
少しでもその業者の売上に貢献できれば、
廃業を防ぐことにも繋がるでしょう。
さらに、購入者側にも定価の半額近く、
またはそれ以上の割引率で美味しい商品を手に入れるチャンスがあります。
このように、お互いにWin-Winの関係が築けるのではないかと思います。
ぜひ、ネットショッピングなどで、
様々な商品をチェックしてみてはいかがでしょうか。
また、自宅で過ごす時間が増えている今、
部屋で快適に過ごすための使い方も良いと思います。
例えばデリバリーやテイクアウトで
食事を楽しむことも一つの選択肢です。
最近ではピザや寿司、牛丼だけでなく、
多種多様な飲食店がテイクアウトやデリバリーを行っています。
そのため、ガストなどでテイクアウトを利用し、
自宅でファミレス気分を楽しむのも良いですね。
もちろん、セルフドリンクバーもお忘れなく。
また、長時間自宅で過ごすと、
退屈を感じることもあるでしょう。
そんな時にはゲームやマンガに没頭する
のもよいかもしれません。
臨時収入として考えるなら、
普段は手に入らないものにも手を出しやすくなるので、
思い切って読みたいマンガややりたかったゲームに費やすこともできるでしょう。
選択肢は多岐にわたりますが、
あくまで今回は一度限りの給付金である可能性が高いため、
無駄遣いを避けるよう意識することが重要です。
給付金についてのまとめ

様々な観点から考察してきましたが、
こうした気分が沈みがちな時期だからこそ、
様々なチャンスが存在するのではないかと思います。
まずはご自身の家族や資産を守り、
その上で有意義に活用することで、
「活きた給付金」として社会に良い循環を生み出せることでしょう。
最終的には、必要以上に使わずに貯蓄し、
コロナの終息後、外出がしやすくなった際には、
観光地などに還元することも考えても良いかもしれません。
人間は我慢するほど、
その反動が大きくなることが多いため、
いざという時に過度な散財を避けるよう、
注意を払いながらその日を待ちましょう。
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