
春がやって来ると、桜を見に行きたいと感じる日本人は非常に多いですよね。
しかし桜の見頃はあっという間に過ぎ去ってしまい、満開の時期には多くの人々が集まりますので、
混雑した人混みの中でのお花見を避けたいと思う方も多いのではないでしょうか。
せっかくの桜を楽しむのであれば、落ち着いてゆったりとした気持ちで鑑賞したいというのは、至極当然の願いです。
今回は、観光名所として知られる京都から、私が地元に住む者として、
この記事をお読みの皆様だけに、
こっそりと隠れた穴場スポットをご紹介いたします!
静かな環境で桜を楽しみたい方は、ぜひ、
最後までお付き合いいただき、今年の春には桜を見に訪れていただければと思います。
お花見穴場スポット①~伏見桃山城~

豊臣秀吉が隠居のために建設した平山城は、
今では伏見桃山城という名で知られています。
かつての伏見城は戦争によって焼失し、その後、徳川家康の手によって再建されましたが、
その後も再び荒廃してしまいました。
残念なことに、現在私たちが目にすることができる城は、
レプリカとして再現されたものとなっています。
そのため、(またはそれが幸運なことに?)城を目的とした観光客は少なく、
桜の季節には家族連れやカップルで賑わっていますが、
広々としたスペースにレジャーシートを広げることもでき、ベンチに座る余裕もあります。
賑やかさはありますが、観光目的の遠方からの人々が訪れるのではなく、
近隣に住む家族やカップルが、
散歩がてらにお弁当を持参して桜を楽しんでいるという印象です。
この場所は決して廃れているわけではなく、適度に人がいるという感じです。
会社の宴会などでのお花見の光景はほとんど見られず、
子供たちが元気に走り回っている様子も見受けられ、
酔っぱらいを避けたい方には非常におすすめのスポットとなっています。
(もちろん、全くいないわけではありませんが)
ソメイヨシノや枝垂桜がたくさんあり、
模擬で作られた天守とはいえ、その迫力は圧倒的です。
ただし、拝観時間は7:00から16:00までで、シーズンの週末には19:00から21:30までの
ライトアップが行われていますので、夜桜を楽しみたい方は、
事前に公式ホームページなどで情報を確認することをお勧めします。
お花見穴場スポット②~宇治市植物園~

平成8年に開園した宇治植物園は、
約1500種、3000本以上の植物が植えられており、
桜以外の多様な植物も楽しむことができるのが特徴です。
園内は非常に広々としており開放感があり、ベンチやレジャーシートを広げて、
ゆったりと桜を楽しむことができるという魅力があります。
まだ観光客が少なく、穴場スポットとしてとてもおすすめです。
時折、無料で温かいお茶がふるまわれることもあり、
お茶の名産地である宇治ですので、その味にも期待が持てることでしょう。
ぜひソメイヨシノや八重桜も見ていただきたいのですが、
宇治植物園のシンボルとも言える桜は、枝垂桜です。
しかも、ここにある枝垂桜は円山公園の
祇園枝垂れと血縁関係が認められた樹齢70年の大枝垂桜なのです。
円山公園の祇園枝垂れを見たいけれど、
人混みは避けたいという方には、
ぜひ宇治植物園に訪れていただければ、
血縁関係にある大枝垂桜を見ることができるので非常におすすめです。
三月下旬から毎日ライトアップが行われ、駐車場も無料で、
簡易カフェもオープンするため、温かい飲み物を片手に
ライトアップされた美しい桜を楽しむことができます。
また、子供向けの展示も用意されており、家族連れでのお花見にもぴったりです。
さらにレストランも併設されているため、手ぶらでお花見を楽しむことができる点も嬉しいですね。
お花見穴場スポット③~京都府立植物園~

京都府立植物園は、大正13年に開園した歴史ある植物園で、
広大な敷地には約12000種の栽培植物があり、
日本最大級の観覧温室も見どころの一つです。
特に桜はソメイヨシノや八重紅枝垂を中心に、約130種、450本の桜が植えられており、
観覧温室近くにあるソメイヨシノが特におすすめです。
ソメイヨシノが満開の時期には、レッドエンペラーや
赤いチューリップとのコラボレーションでお花見を楽しむことができます。
桜だけでなく、様々な花を同時に観賞できるのは、
植物園ならではの魅力と言えるでしょう。
京都府立植物園の最大の魅力は、130品種もの桜が植えられており、
満開の時期には少しずつ異なる桜を楽しむことができる点です。
早咲きのものは3月中旬から、遅咲きのものは4月下旬まで、
約1か月間も桜を楽しめるというのは非常に嬉しいポイントであり、
このようなスポットはなかなか見つからないものです。
また、3月下旬から4月上旬にはライトアップも行われ、
夜桜を楽しめるのも魅力の一つです。
デートスポットとしても非常におすすめです。
まとめ

今回は三か所のお花見穴場スポットをご紹介しましたが、
気になる場所は見つかりましたか?
京都でお花見となると、多くの人で混雑しているイメージを持たれる方が多いと思いますが、
少し離れるだけで、まだまだ人の少ない穴場スポットが存在するのです。
地元の人しか知らないような場所や、アクセスが少し難しいところ、
交通の便があまり良くないために、
見逃されがちなスポットが京都には数多く存在しています。
それは非常にもったいないことですね。
とはいえ、これらの穴場スポットの桜に見ごたえがないわけではなく、
多くの桜が美しく咲き誇っているため、心ゆくまで楽しむことができるのです。
もちろん有名な場所に行くのも素晴らしい選択ですが、
穴場スポットでのんびりと春の陽射しを感じながら、
桜を楽しむというのはいかがでしょうか?