【新型コロナウイルス】妊娠中の影響は?感染予防に出来ること

新型コロナウイルス(COVID-19)は、世界各国で急速に広がりを見せており、その影響は日本にも少なからず及んでいます。

特に妊娠中の女性たちは、様々な不安を抱えている方が多いのではないかと考えられます。しかし、現在のところ、コロナウイルスが胎児に与える影響や障害についての具体的な報告はありません。


情報がまだ十分ではない状況ですが、今わかっている妊娠への影響や、妊娠中でも実施可能な感染予防策について、ここでまとめておきます。

そもそもコロナウイルスって何?

コロナウイルスは2019年末に中国の武漢で初めて確認され、当初は「原因不明の肺炎」として広く知られるようになりました。


このウイルスは人から人へと感染し、現在確認されている感染経路には、咳やくしゃみなどによる飛沫感染や接触感染が含まれています。

潜伏期間は約1日から12.5日とされており、主な症状には発熱(37.5℃以上)、喉の違和感、咳、胸部の不快感などがあり、無症状のケースも報告されています。


日本国内では、軽症のケースが比較的多く見られ、自宅での安静や療養が推奨されています。


一方で、高齢者や持病を抱えている方々は重症化するリスクが高く、妊娠中の女性も免疫力が低下しているため、特に慎重な対応が求められます。

一番気になる!妊娠中の感染リスク

コロナウイルスそのものが妊婦に特有のリスクをもたらすわけではありませんが、妊娠中にインフルエンザにかかると重症化しやすいことが知られており、過去には死亡例も報告されています。


また、他の感染症が原因で新生児に先天的な障害をもたらした例もあり、今回のコロナウイルスでも同様の懸念が寄せられています。


実際に中国の武漢では、妊婦からコロナウイルスの陽性反応が確認され、生まれてきた新生児からも感染が認められ、いわゆる「母子垂直感染」の可能性が報告されました。


しかし、その後の研究では、母体がコロナウイルスに感染していても、産まれてきた赤ちゃんが陰性であったケースが多く見られ、母体が感染したからといって必ずしも胎児に感染するわけではないことが明らかになっています。


とはいえ、感染力が非常に強いウイルスであることには変わりないため、妊婦は免疫力が低下しているため、重症化するリスクが一般の人よりも高まっています。そのため、人混みや感染のリスクが高まる行動をできるだけ避け、しっかりと自衛策を講じることが非常に重要です。

効果的な感染予防をご紹介!

コロナウイルスにはまだまだ未知の部分が多いですが、効果的とされる予防策も多数存在しますので、家族全員で協力し、感染を防ぐために努力していきましょう。


1.手洗い・うがい

帰宅後には必ず手洗いやうがいを行うことが、さまざまなウイルス感染を予防するために非常に効果的ですので、普段から徹底した習慣を身につけましょう。


石鹸を使用し、手の隅々までしっかりと洗い、すすぎも丁寧に行うことが求められます。


万が一、石鹸が手に入らない場合でも、30秒以上のすすぎ洗いが効果をもたらすと言われています。


すすいだ後は清潔なタオルでしっかりと水分を拭き取り、タオルはこまめに交換することも重要です。

また、手指の消毒用ジェルなどを併用することも効果的です。


2.生活習慣の改善

規則正しい生活を心掛け、野菜を中心にさまざまな食材をバランス良く摂取し、夜更かしを控えることで免疫力を高めるよう努めましょう。


妊娠中は疲れやすくなるため、こまめに休憩を取り、外出も必要最低限に抑えることが理想的です。


3.部屋の湿度調整

空気が乾燥すると、ウイルスの水分が軽くなり、空中を飛散しやすくなります。


また、乾燥によって喉へのダメージが大きくなり、体温が下がることで体内抵抗力が低下し、ウイルスが体内に侵入しやすくなるため注意が必要です。

そのため、部屋の湿度は50〜60%程度に保つように調整しましょう。


4.感染の可能性がある場所や人との接触を避ける

飛沫感染や接触感染を避けるために、外出時には必ずマスクを着用することを忘れずに心がけましょう。


さらに、咳をしている人とは距離を保ち、公共交通機関の吊り革やエレベーターのボタン、ドアノブなど、多くの人が触れる場所に触れた際には、必ず手洗いや消毒を行うことが重要です。

まとめ

まだまだ未知の部分が多く、感染力が非常に強いため、新型コロナウイルスは全世界に大きな影響を及ぼしています。


妊娠中は普段より免疫が低下し、不安を感じることも多いでしょうが、心配しすぎるのもあまり良いことではありません。


適切な予防策と対策を徹底することで、感染リスクを低下させることが可能ですので、あまり思い悩まず、できることから始めていきましょう。

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