
福島市では、春の訪れと共に、
「花見山」と呼ばれる場所が美しい花々に彩られます。
近年では、海外からの観光客も増加しており、
多くの人々で賑わう春の風物詩として人気を博しています。
この場所は、福島の桃源郷とも称され、訪れる人々に感動を与えています。
しかし、花見の楽しみにはその美しさの裏に、
見頃の時期を見極める難しさも伴いますね。
どの時期が最も適しているのか、
また、どれほど混雑するのかを事前に把握しておくことで、
花見を心ゆくまで楽しむことができるでしょう!
そもそも花見山って?

花見山は、ある農家の方が自宅前の雑木山に、
徐々に花を植え続けたことからその歴史が始まりました。
その美しい景観を見たいという人々が、
年々増えていったのです。
そこで、「この素晴らしい花を私たちだけで楽しむのではなく、
皆で共有して楽しみましょう」と考えた農家の方が、
この山を『花見山公園』として開放し、今に至っています。
いつから花見のシーズンが始まるの?
花の見頃の時期が近づくと、花見山周辺では交通規制が行われます。
その際、臨時駐車場からはシャトルバスが運行される予定です。
駐車場はどこ?混雑する?
自家用車で訪れる方は、臨時駐車場の
『あぶくま親水公園』に駐車することになります。
ただし、身体に障害のある方を優先する駐車場もあり、
花見山公園の入口近くに位置する『渡利グラウンド』で利用可能です。
臨時駐車場に向かう際、カーナビを使用される方は、
『ヘルシーランド福島(TEL:024-536-5600)』を目印にすると良いでしょう。
臨時駐車場の利用料金は、
小学生以上の大人一人あたり500円となっています。
仮設トイレも設置されていますので、
ここでトイレを済ませておくことをおすすめします。
駐車場から少し歩くと、
シャトルバスに乗ることができ、
このシャトルバスは往復ともに無料で提供されています。
臨時駐車場周辺の道路は、
桜の季節には非常に混雑するため、
臨時駐車場に9時頃に到着しても、
空いているスペースを見つけるのに苦労した経験もあるので、
できるだけ早めに到着することを心掛けましょう。
『あぶくま親水公園』
車以外のアクセスは?
福島駅の東口からは、臨時バス『花見山号』が出発しています。
例年通りであれば、9:00~15:30の間に、
30分おきに運行されています。
大人の往復料金は500円、小人は250円となっています。
花の見頃はいつ?

『花見山公園』では、梅やモクレン、レンギョウ、
そしてソメイヨシノなど、さまざまな花を楽しむことができます。
そのため、時期によって見頃の花は少しずつ変わっていきます。
昨年の情報を参考にしてみましょう。
昨年は4月上旬に、早咲きの桜とハナモモが見頃を迎えました。
この時期から、花見山の公式ホームページに掲載されているような、
美しい景観を楽しむことができるようになります。
昨年は4月中旬から、ソメイヨシノ、レンギョウ、
菜の花、ミヤビサクラなどが満開となったようです。
天候が良ければ、雪をかぶった吾妻山を
花見山から眺めることができます。
4月下旬にはソメイヨシノが散り始めますが、
同時に枝垂れ桜の見頃が始まる時期でもあります。
さらに、レンギョウやハナモモもまだ見ることができ、
毎年の気候によって見頃が影響を受けることもあるため、
福島市の観光情報ホームページで、
花見に関する最新情報を確認することをおすすめします。
花を見る以外の楽しみ方
花見山の楽しみは、花を観賞することだけではありません。
例えば、「花見山フォトコンテスト」が開催されています。
優秀な作品は花見山のふもとのギャラリーに展示されるため、
ぜひ皆さんも参加してみてください。
また、地元の特産物を扱うコーナーも設けられています。
出入り口にはお土産屋さんがずらりと並び、
地元で採れた蜂蜜や手作りの団子などが販売されていますので、
お土産として購入するのも良いでしょう。
日によっては、花のついている枝が
無料で手に入ることもあり、花見山の雰囲気を
お家に持ち帰れるなんて素晴らしいですね。
気をつけること
春とはいえ、雪山が見えるほどの場所なので、肌寒い日もあります。
そのため、自由に脱ぎ着できる厚手の上着を
用意しておくことをおすすめします。
マフラーやスカーフなども必要になるかもしれません。
また、舗装されていない道もあるため、
しっかりとした靴を履いていくことが重要です。
雨が降った後は地面がぬかるむこともあるので、十分な注意が必要です。

お年寄りの人も行ける?

花見山では歩くことが多く、
少し傾斜のある山道を登ることもあります。
そのため、高齢者の方にはややハードに感じるかもしれません。
ただし、バリアフリーに関する相談所が設けられているため、
事前に連絡をして確認することをお勧めします。
また、所々に休憩用のベンチが設置されているので、
途中で休みながら楽しむことも可能です。
山歩きのコースは、容易なものから難易度の高いものまで多様にあり、
自分のペースで楽しむことができるでしょう。
お昼はどこで食べる?

花見を楽しんだ後には、美味しい食事が待っています。
花見山から徒歩約15分の場所には、
『花見山珈琲工房 空と花』というカフェがあります。
素敵な雰囲気の中で、パスタセットやケーキセットを楽しむことができます。
さらに、福島市はラーメンでも名高い場所ですので、
花見山周辺の阿武隈川沿いには、
昔ながらの味を守り続けているラーメン店が点在しています。
ぜひ立ち寄ってみてください。
周辺で観光できるところは?
◎飯坂温泉

奥州三名湯の一つと称される飯坂温泉。
疲労回復に効果的で、共同浴場も存在しており、どれも料金は200円です。
気軽に足湯を楽しむこともできるので、訪れてみてください。
◎四季の里
ハーブ園やわんぱく広場など、家族で楽しめる施設も充実しています。
アサヒビール園も近隣にあり、福島工場直送の
新鮮な生ビールとジンギスカンが楽しめるので、
ぜひ訪れてみてください。
◎四季の里いちご園
1月から5月下旬までの期間、いちご狩りを楽しむことができます。
品種は、甘みと酸味のバランスが取れたとちおとめです。
事前に連絡をしておくことで、訪れた際にいちごが無かった…
という事態を避けることができますので、確認しておきましょう。
まとめ

花見山では、ただ花を見るだけでなく、歩いて楽しむことができ、さらには食事も楽しめる魅力があります。
色とりどりの花々に囲まれた、
素晴らしい景色は、一度見たら心に残るものです。
ぜひ皆さんも訪れて、その魅力を体験してみてください!