実は作品がネットで読めるサイト一覧

みなさんは、電子書籍の魅力に惹かれる派でしょうか、それとも紙の小説の温もりや質感を好む派でしょうか。現代においては、両方の形式を楽しむ方も多く見受けられますね。紙の書籍を購入する際には、どうしてもそれなりのコストがかかってしまうことは否めません。一方で、電子書籍はスマートフォンやタブレットの電池残量を常に気に掛ける必要があり、また目への負担も少なくはないのが現実です。それぞれの形式には一長一短があり、利点と欠点が共存していますので、今回は紙媒体としてもリリースされている作品を含めて、インターネット上で無料で読めるサイトをいくつかご紹介したいと思います。

1.小説家になろう

小説家になろうは、異世界転生ファンタジーの代表的なプラットフォームとして、その高い知名度に多くの人々に知られています。このサイトからは数多くのアニメ化作品が登場し、その存在感はますます増しています。特にこのジャンルは、若年層の読者に人気があり、漫画化されることも頻繁にありますので、皆さんが思い描くライトノベルに近い感覚を持っているかもしれません。ここで生まれた作品は「なろう系」と呼ばれ、誰でもアカウントを登録することで執筆が可能というユニークな特徴があります。しかし、実際に商業出版に至る作品はごく一部であり、ほとんどの投稿者は趣味として執筆を楽しんでいるため、すべての作品に対して高いクオリティを期待するのは難しいかもしれません。また、商業出版された書籍には書き下ろしのエピソードやイラストレーターによる挿絵が含まれていることが多いので、主要なストーリーは小説家になろうで知ることができても、作者が書いたすべてのエピソードをサイト上で読むことは難しい場合もあります。そのため、気になる「なろう系」の作品は、本編をサイトで読んだ後に書籍を購入するかどうかを慎重に検討するのが賢明でしょう。

2. Pixiv(ピクシブ)

Pixivは、小説だけではなく、漫画やイラストなど多様なジャンルの作品を楽しむことができる魅力的なサイトです。アカウントを作成すれば、誰でも自由に作品を投稿できるため、特に10代から20代のユーザーに支持されるアニメの二次創作などでも広く知られています。漫画化やアニメ化される作品も多く存在しますが、異世界転生に特化しているわけではなく、さまざまな趣向の作品が世に知られています。オリジナル作品も豊富で、クリエイターが自由に活動できる同人サイトとしての役割も強調されています。したがって、数多くのジャンルの中から自分のお気に入りを見つけることも、このサイトを楽しむ一つの方法ではないでしょうか。

3. 漫画アプリ

スマートフォンやパソコン、タブレットを使って漫画をダウンロードし、手軽に閲覧できるアプリが増えています。これらのアプリは、前述の投稿サイトとは異なり、プロの作家が作品を掲載しているため、質の高いコンテンツを期待することができます。また、ターゲットとなる層もある程度決まっているため、無料で読める漫画を週刊誌感覚で楽しむことができます。出版社が運営しているサイトも多く、オリジナル作品や週刊誌、月刊誌で連載中の作品のスピンオフも提供されており、ファンにとって嬉しいサービスが充実しています。ただし、ポイントやチケット制度を利用しているため、一日に読める話数が制限されている点には注意が必要です。また、広告を見てポイントやチケットを獲得する仕組みや、有料チケットやポイントを購入して作品の続きを楽しむことができる一方で、他のサイトから作品をスカウトして転載している場合もあるため、ビジネスが絡んでいることは避けられません。「無料で読める!」という広告が必ずしも嘘をついているわけではありませんが、その内容を完全に信じ込むのは避けたほうが良いかもしれません。

4. 青空文庫

青空文庫は、著者が亡くなってから50年が経過した著作権の切れた作品や、著者から掲載許可を得た作品を集めた、インターネット上の電子図書館です。これらの作品は、ボランティアによってテキスト、XHTML、HTMLなどの形式で電子化されています。また、青空文庫の規定により、これらの作品は自由に利用できるため、パソコンだけでなくスマートフォンのアプリでも閲覧することができます。青空文庫の魅力は、明治期から昭和初期までの幅広い作品を楽しめる点にあります。特にこの時代に著名な文豪と呼ばれる作家による小説や詩、人物伝、論文などが多数掲載されているのです。すべての作品は無料で読むことができるものの、掲載されている著者の著作権が切れた作品が全て読めるわけではないため、その点には注意が必要です。

まとめ

あなたはどのサービスが気になりましたか?どのサービスも注意すべき点を理解していれば、非常に便利に活用することができます。しかし、有料サービスにハマってしまうと、紙の本を購入するよりも費用が嵩む可能性もあるため、その点には十分に気をつける必要があります。賢く活用すれば、新たなクリエイターや素晴らしい作品との出会いがあり、素敵な作品の原石を見つけることができるかもしれません。この記事を読んで気になるサイトやサービスがあった方は、ぜひ利用してみてください。また、クリエイターとして活動したいと考えている方々にも、何かの参考となれば幸いです。

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